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Special Interview 「『Pokémon GO』が映し出す未来」

『Pokémon GO』世界を席巻 そして見えてきた社会とポケモンの新時代

2016年7月6日、オーストラリアを皮切りに『Pokémon GO』がリリースされました。その後の世界の熱狂ぶりは報道などで連日伝えられたとおり、各地で社会現象ともいえる人気を博すに至っています。そうした状況の下、舞台の裏側ではどんな動きがあったのか、また新たにどんな可能性が見えてきたのか。ディレクター Pokémon GO推進室 室長の江上周作さんに語っていただきました。

Pokémon GO推進室
室長

江上 周作Shusaku Egami
2015年1月から『Pokémon GO』を担当。2017年3月1日時点で、ディレクター Pokémon GO推進室 室長。

ポケモン空白地帯にも展開世界130カ国以上でアプリを配信

2016年7月のリリース開始と同時に、まさに爆発的なヒットとなった『Pokémon GO』ですが、現在の状況を教えていただけますか?

これまでに150を超える国と地域でサービスを開始しています。もちろんリリース後も順次アップデートして、新しい要素を追加してきています。例えば韓国では2017年1月下旬にサービス開始したばかりですが、多くの機能が追加された状態でスタートしたため、今非常にホットな状態にあるようです。韓国では盛り上がっていることを「熱風」というそうですが、現地の新聞などのレポートをもらうと、連日「熱風『Pokémon GO』」といった見出しが踊っていて、多くの方に楽しんでいただいている様子が伝わってきます。リリース開始前は「1年で1億ダウンロードいったらいいね」と言っていたのですが、いざ蓋を開けたら直後から想定を遥かに超えるアクセスが集中しました。幸い、Niantic,Inc.の高い技術力もあり、サーバダウンする事もなく皆さんに楽しんでプレイしていただいていますが、そうしたアクセス集中の対応もしつつ、サーバートラブルのないようにじっくりとサービスを展開してきたという感じですね。

150を超える国と地域というのは、それ以前からポケモンが普及していた国や地域なのでしょうか?

いいえ、そうではありません。ポケモンの主要コンテンツはゲームソフトとカードゲーム、そしてアニメーションやMD商品ですが、アニメーションやカードゲームはローカライズするのにそれなりに時間がかかります。ゲームソフトもローカライズは必要ですし、任天堂さんのハードウェアが供給されている地域に限られます。それに対して『Pokémon GO』はスマートフォン上のアプリですから、本当に一気に世界中へ展開していくことができた。「『Pokémon GO』で初めてポケモンに触れた」という方も世界に大勢いらっしゃるだろうと思います。こうした状況はリリース前にも「ポケモンの裾野が広がれば」と大いに期待していたことですが、実際には私たちも戸惑うくらいの勢いで広がっていった、というのが正直なところです。

親・子・孫の三世代がポケモンの話題でコミュニケーション

ポケストップへのプレイヤーの殺到、交通安全などの問題や、地方自治体などとのコラボレーションも話題となりました。さまざまな問い合わせも集中したのではないですか?

ええ。部署の人間だけではとても対応できなかったので、広報を始め様々な社内のスタッフに応援を頼みました。とくに広報は、ちょっと席を外して戻ってくると、伝言の付箋がデスクにいっぱい貼られているという状況でした。これだけ多くのユーザーに遊んで頂いていると、社会的にも注目が集まりますので、早い段階から、「歩きながらのスマホ操作」を含めた『Pokémon GO』を遊ぶ際の注意を呼びかけるメッセージの展開を初めとして、交通安全、マナー向上についてはポケモンをメインにデザインしたポスターなどを作成して交通関係の団体や施設と相談して掲出いただくなど「株式会社ポケモン」としての安全喚起の取り組みも進めています。また、「何か一緒に面白いことができないか」という、『Pokémon GO』をきっかけにした、企業や地方自治体からのご相談も数多くいただいていますが、まだ十分にお応えできていないというのが現状です。体制やシステムを整えてお応えしていけるようにすることが、これからの一つのテーマです。

江上さんも意外に思われた、嬉しい誤算のようなものは何かありましたか?

ポケモンは昨年20周年を迎えました。もちろん私たちも世界で認知度の高い有名なキャラクターコンテンツであるという認識はありましたが、それでも小学校でもなければ「ポケモンがね」とか「ピカチュウを捕まえたよ!」といった会話は、日常ではそうそう聞かれるものではありません。ところが『Pokémon GO』リリース後は日常の電車の中ですらそういう会話をしばしば耳にするようになり、至る所でスマホの画面を人差し指で縦にスワイプ(ポケモンを捕まえるボールを投げる操作)する人々がいて、世界の風景が一変したなと感じました。また、通常は新しいキャラクターコンテンツというのは、まず、そのキャラクターを知ってもらうことからはじまって、ユーザーに浸透していくまでは時間がかかるのですが、『Pokémon GO』では、これまで20年培った、皆さんがすでに知っているポケモン達が多く登場しています。これまで馴染みのあるポケモンを、自分の足で歩いて『Pokémon GO』で捕まえた時、新たな愛着や魅力を感じてもらえて、そんなところからまったく想定外のポケモンに人気が出たりしました。これまで当たり前のように感じていた、ポケモン達の魅力に改めて光を当てることができた意味でも『Pokémon GO』は大きな役割を担うことができたアプリだと思います。それからもう一つ意外だったのは、シニア層に人気が出たことです。散歩を日課にされているような方に、「歩くついでにつかまえよう」と楽しんでいただいているようです。これまでもゲームを開発する際に「お子様からシニア層にも楽しんでいただけるように」と考えて作ることもありましたが、シニア層までには、なかなか思うように伝わらない面もありました。それが『Pokémon GO』で、スマートフォンを持ち始めたシニアの方々にも一気に「届いた」ように思います。

最後に、『Pokémon GO』のこれからについては、どんな構想をお持ちなのでしょうか?

本当にいろいろなことがあって、リリースから既に何年も経ったような雰囲気になっていますが、まだ生まれたばかりのゲームアプリです。ですから、アップデートを続け、さらに熟成を図りながら、リアルなイベントなども行って、今後もみなさんに楽しんでいただけるよう取り組んでいくことが基本になると思います。同時に、企業や地方自治体からのオファーも多く、高い期待を寄せていただいている事を感じます。また、まだまだたくさん控えているポケモン達をこれからどのように登場させていくのかも課題です。お話ししたように、私たちも『Pokémon GO』を通じてポケモンのコンテンツの力を再確認することができました。様々な地域で普及する伸び代はまだまだあると思っていますし、これからもずっと、ポケモンを育て続けていくことで、それこそおじいちゃんからお孫さんまで、「おじいちゃんはいちばん最初のゲームソフトで遊んでいたんだよ」「へえ、私が今遊んでいる最新作には、こんなポケモンがいるのよ!」といった会話が交わされるようになる日が来ると思います。そして『Pokémon GO』も、世界中で世代間のコミュニケーションをつなげていけるようなコンテンツになっていけたら・・・。今、そんな未来を思い描いています。

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