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Special Interview 「『Pokémon GO』が映し出す未来」

新アプリ『Pokémon GO』そのプロジェクトの全貌に迫る

2015年9月、株式会社ポケモンは新事業戦略に関する発表会を実施しました。そこで発表されたのが、ポケモンの新プロジェクト『Pokémon GO』です。ポケモンの新しい可能性が期待されるAndroid・iOS対応ゲームは、どのように開発が進められているのか。アプリ開発担当の江上周作さんに話を伺いました。 ※部署名・役職は取材当時のものです。

開発本部 開発統括部 ネットワーク戦略担当
アプリ事業部 アプリ開発担当 部長

江上 周作Shusaku Egami
株式会社ポケモンの前身となるポケモンセンター株式会社時代にシステムエンジニアを務め、株式会社ポケモン設立後は、『ポケットモンスター』シリーズの開発や『ポケモングローバルリンク』の立ち上げなどに携わる。2015年1月からアプリ事業部アプリ開発担当として『Pokémon GO』を担当。

さまざまなパートナーと協業で進めているプロジェクト

2016年にリリースされる『Pokémon GO』について、全貌を語ることはまだまだできないと伺っていますが、そもそもどんなサービスなのか。そして本プロジェクトが生まれたきっかけを教えていただけますか?

『Pokémon Go』は、スマートフォンの位置情報を活用して、現実世界を舞台にポケモンを捕まえたり、交換・対戦できるAndroid・iOS対応ゲームです。Googleの社内スタートアップ企業で、先日独立したNiantic, Inc.や、株式会社ゲームフリーク、そして任天堂株式会社をはじめとする、さまざまなパートナーと協業でプロジェクトを進めています。もともと『ポケットモンスター』シリーズは、ゲームという仮想世界の中だけに閉じることなく、通信交換や通信対戦などを通じて、プレイヤー同士が現実世界でつながることを大切にしています。そのポケモンの次なる展開を考えていた当社社長の石原(恒和)は、Niantic,Inc. が開発・運営していた『Ingress』(※)と出会って夢中になり、その閉じられていないゲーム性に、ポケモンへ通じる”哲学”があると感じました。そして、Niantic,Inc. と一緒に、ポケモンとしての新しい遊びがつくれるのではないかと考え、2013年にプロジェクトが動き出しました。 ※ Niantic,Inc. 開発・運営のAndroid・iOS向け位置情報ゲーム。Googleマップを利用し、現実の世界中がゲームの舞台となっている。2つの陣営に分かれ、それぞれ協力して陣地を拡大する事が目的。プレイヤー同士のコミュニテイも活発で、世界各地で同ゲームのプレイヤーが集うイベントが開催されている。

ゲームフリークや任天堂は、このプロジェクトにどのようにかかわっているのでしょう?

ゲームフリークさんは『ポケットモンスター』シリーズの開発元であり、ポケモンの“原作者”です。『Pokémon GO』のゲームデザインや世界観の構築、ユーザーインターフェースなど、プレイされる皆さんが感じる”手触り”が”ポケモンのゲーム”を感じるものになっているか、という部分について、歴代ポケットモンスターシリーズのディレクターである増田順一さんにも参加いただき、一緒に議論しながら、開発を進めています。任天堂さんは『Pokémon GO』と連動する専用のウェアラブルデバイス『Pokémon GO Plus』の開発元として参加いただいています。これは、スマホの画面を見続けなくてもこのゲームを楽しんでもらえるように、Pokémon GOからの様々な通知をプレイヤーに伝えるデバイスです。

ポケモンが知られていない国・地域でも楽しんでもらえる可能性がある

さまざまな企業と連携して開発が進められる中、江上さんはアプリ開発担当として、『Pokémon GO』とどのように携わっているのですか?

私は2015年の1月から『Pokémon GO』を担当しています。業務の内容としては、協業している企業間や社内の部署間の調整を行う“コーディネーター”のような役割です。『ポケットモンスター』シリーズと同様、『Pokémon GO』や「Pokémon GO Plus」も、開発と並行して説明書やパッケージなど印刷物の制作や、海外も含めグローバルでの告知や宣伝の準備を進めていく必要がありますから、リリースに向けてさまざまな事業の進捗確認や課題共有を行っています。実は、Niantic,Inc. における開発チームは、2014年のエイプリルフールにGoogleとポケモンが組んで展開した『Pokémon Challenge』(※)の企画・開発担当だった野村達雄さんがリーダーで、彼とは毎週、テレビ会議をしていますね。 ※ 2014年4月1日に、Google Mapアプリ上で展開された期間限定の企画。「151体のポケモンを集めた人は、Google本社でポケモンマスターの最終選考に参加できる」という設定の“エイプリルフールネタ”で、当時、Google Mapチームのエンジニアだった野村氏が担当した。

江上さんは『ポケットモンスター エメラルド』(2004年発売)からゲーム開発に携わっていて、2015年1月に『Pokémon GO』担当としてアプリ事業部に配属されたわけですが、双方の仕事を比較して、どんな違いを感じますか?

大きな違いはスケジュール感です。ゲームソフトの場合、家庭用ゲーム専用機に対応するカートリッジを製造する期間も考慮し、しっかりスケジュールを作って開発を進めます。そのため、実際の発売日の数ヶ月前には、開発自体は終わらせる必要があるわけですが、アプリストアからスマートフォンへ配信されるアプリには“製造期間”はないに等しいため、そのスケジュール感に、担当になった当初はけっこう戸惑いましたね。また、世界各国でゲームを展開する場合、それぞれの国にゲームの仕様を合わせたり翻訳をしていく「ローカライズ」という作業を行うのですが、世界で流通しているスマートフォンで動くゲームの場合、国ごとに異なる文化やルールを調査し、いろいろな国の人が触って違和感や問題のない仕様や表現にしていく必要があり、家庭用ゲーム機よりも多くの地域での展開を考慮すると、作業負荷が大きい。しかし、これまでポケモンのゲームに触れられていなかった地域の人たちに触れてもらえる機会が作れることは、ポケモンにとって非常に大きな価値があると考えていますので、国内外のスタッフとも連携を取りながら進めているところです。

リリースを控え、江上さんはこのゲーム、サービスにどんなことを期待していますか?

2015年9月に記者発表会を行ったとき、家庭用ゲームのプロモーションとは比べものにならないくらいの反響があったんです。スマートフォンは世界各地の地域へ広がっていますから、『Pokémon Go』はポケモンのゲームソフトもテレビアニメもグッズも流通していない国や地域でも楽しんでもらえる可能性があります。そういう意味で、ポケモンというコンテンツの裾野がより広がることによる相乗効果は想像を超えるものになるのではないかと感じています。ゲーム内容については、お伝えできることが非常に限られている状況ですが、冒頭でもお話した通り、『ポケットモンスター』シリーズが取り組んできた現実世界でのコミュニケーションが進化を遂げ、スマホを持って外に出ること自体がポケモンを探す冒険となるわけですから、より新しい遊びの化学反応が起きるのではないかと期待しています。

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